乗っていた宇宙船が原因不明の墜落。
救命ポッドで命からがら脱出に成功した主人公が一人、未知の惑星でサバイバル生活に挑む。
とりあえず見える範囲に陸らしい陸はないし、宇宙船には放射能漏れで近づけないし、なので周囲の水の底に潜って食料や素材を調達する日々。
水って言っても海水だから飲み水確保するのがまずハードルになるあたり、陸のサバイバルとは趣きが違って戸惑いますねぇ。
でもどんどん減っていく食料・水分メーターにドキドキしながら、手当たり次第にヘンテコな魚を捕まえたりしているうちに上手いこと生存の道が見つかるあたりイイ感じのバランスだなぁと思いました。
色々な便利道具はクラフトで作成していくんだけど、
「次のコレに必要なこの素材はどうやって手に入れるのか分らない」
↓
「とりあえず行った事ないところに足を伸ばしてみるか」
↓
「あった」
のローテーションが良くハマっていて、徐々に生活圏が広がっていく感じが楽しい。
携帯建設キットを開発することで基地の設営が可能に。
ユニットを繋げて拡張していくシステムなのでお手軽感が高い。
その分外観の自由度がちょっと低めだが、最初からガチガチに設計しなくてもなんとなくイイ感じになるのは、行き当たりばったりなテキトー人間にはありがたいのだ。
おまけに解体しても使った素材が全部返ってくるという、圧倒的良心設計。
内装用のオプションも色々あるので、ユニットが揃えばこだわりの海底生活が楽しめそう。
クラフトに必要な素材も多すぎず少なすぎずで、かなりテンポ良く進められる。
延々と素材集めしなきゃならないゲームもある中で、このバランスは◎と言いたいですねぇ。(個人の感想です)
クラフトアイテムは宇宙船の残骸から設計図を回収したり、壊れたパーツを解析することでアンロックされる。
残骸探しに広い海原を当て所もなく彷徨うことになるのだが、結構あちこちに点在しているので無計画に行動しても割とよく遭遇する感じ。探索のテンポも良いと思う。
イイ素材はやっぱり深いところに落ちているので相応の装備が必要になるのだが…。
深海探査のボトルネックはなんといっても酸素。
酸素ボンベの消費スピードが早めなので活動時間はかなり短く感じる。
イチイチ海面まで浮上していられないので、水中に空気供給用のパイプラインを延ばして中継地点にしたりとか。
なお見失うと死ぬ。
移動用の装備で潜ったり浮かんだりしつつ徘徊
↓
探索地点を決めてビーコンを設置
↓
基地から拠点用の設備を持ってきて設置
↓
基地から潜水用の装備で出撃
みたいな流れはスゴイ探検してる感あってめっちゃ楽しい。
ただ探検の成果がいまひとつ可視化されないので、海図と海底図は欲しいかなぁ。
生物の種類はそこそこといったところ。とりあえずどこに行っても何かしらウロウロしているので退屈はしませんかね。
ただ浅瀬からして既にエイリアン的なものばかりなので、深海生物のインパクトみたいなのが相対的に低く感じちゃうのがもったいないかも。
個人的には小魚類をもっと種類豊富に・大量に配置してもらいたいですかね。
まあそういうのは、描画性能とかその辺にかかってくるので悩ましいところでしょうけども。
あとロケーションもそれなりに豊富なんだけど、今のところやはり水中という限定条件のせいでややバリエーションに欠けるかなぁ、といった印象。
深いところに行けば行くほど面白い風景に出会えるものの、滞在可能時間が短いせいでじっくり探検できないのも少しもの足りないところ。視界も悪いし…。
ここは強力な潜水艇の開発までの辛抱、なのかな?
総じてゲームとしてかなり楽しいゲームだと思った。
開発中なので惑星脱出のメインストーリーが未完っぽいんだけど、そっちも太古のエイリアン技術が絡んでいたりとか、面白そうな雰囲気を醸し出しているので、完成を期待したいですねぇ。
ところでこのゲーム、VR対応してるんですけど、深海400メートルとかでVRやったら半端なホラーゲームより怖いんじゃないかと思った。
やってみたい……。